「アップスキリング」とは?人的資本経営時代に企業が取り組むべき人材育成戦略

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公開日:2026/03/17 更新日:2026/03/18
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「アップスキリング」とは?人的資本経営時代に企業が取り組むべき人材育成戦略

企業経営において「人的資本経営」がありますが、企業価値を高めるためには、設備や資金だけではなく「人材」への投資が重要とされています。その中の一つが「アップスキリング(Upskilling)」です。AIやDXの進展により、社員のスキルを継続的に高めていくことが企業の競争力を左右する時代になっています。この記事では、「アップスキリング」をテーマに、企業が取り組む際にどのような取り組み事例があるかについてもあわせてご紹介します。


◆目次

      1. アップスキリングとは?
        1. 概要と特徴
        2. リスキリングとの違い
      2. なぜ「アップスキリング」が注目されているのか
        1. DXの推進
        2. AI活用の拡大
        3. 人材不足の深刻化
      3. 企業のアップスキリング施策の例
        1. 社内研修
        2. eラーニング
        3. ナレッジ共有
      4. アップスキリングを成功に導くには?|教育を「仕組み化」する3つの方法
        1. 学習を仕組み化する
        2. 社内ナレッジを共有する
        3. 継続的に学べる環境をつくる
      5. まとめ|アップスキリングは、“学び続けられる仕組み”をつくることが重要

1.アップスキリングとは?

1-1.概要と特徴

1-1.概要と特徴
アップスキリング(Upskilling)とは、社員が現在担当している業務や職種の中で、より高度なスキルや知識を身につけ、能力を向上させる取り組みを指します。既存の業務領域をベースにしながら、専門性や生産性を高めていく人材育成の考え方です。

例えば、次のような取り組みがアップスキリングにあたります。

・営業担当者がデータ分析スキルを身につけ、顧客分析を行えるようになる
・マーケティング担当者がAIツールを活用したコンテンツ制作を学ぶ
・管理職がマネジメントスキルやリーダーシップを強化する

このように、現在の業務を基盤にしながら能力のレベルを高めていくことが、「アップスキリング」の特徴です。

1-2.リスキリングとの違い

1-2.リスキリングとの違い
アップスキリングとよく似た言葉に「リスキリング(Reskilling)」があります。どちらも人材育成を指す言葉ですが、目的や対象となるスキルの範囲が異なります。

リスキリング」は、社員が新しい職種や業務に対応するために、これまでとは異なるスキルを習得する取り組みを指します。
例えば、アナログ業務を担当していた社員が、デジタルマーケティングを学んだり、営業職の社員がITエンジニアとして必要なプログラミングスキルを習得したりするケースなどが該当します。
DXの進展によって業務内容が大きく変化する中で、新しい分野のスキルを身につける必要がある場合に、リスキリングが活用されます。

※「リスキリング」に関して、ご興味がある方は以下の記事もご覧ください。

▼「リスキリング」に関する記事はこちら
話題になった「リスキリング」をおさらい!より成果を出すための成功事例をご紹介

2.なぜ「アップスキリング」が注目されているのか

「アップスキリング」が企業経営の重要なテーマとして注目されている背景には、社会やビジネス環境の大きな変化があります。ここでは主な要因として挙げられる理由を3つご紹介します。

2-1.DXの推進

企業では、業務効率化や新たなビジネスモデルの創出を目的としたDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいます。データの活用やクラウドサービスの導入、業務のデジタル化など、さまざまな分野でデジタル技術の活用が求められるようになりました。
しかし、DXを推進するためには、単にシステムを導入するだけではなく、それを活用できる人材の存在が欠かせません。
そのため、多くの企業では既存社員のスキルを高め、デジタル技術やデータ活用に対応できる人材を育成する必要性が高まっています。このような背景から、既存社員のスキルを高度化する「アップスキリング」の重要性が高まっているといえます。

2-2.AI活用の拡大

昨今、生成AIをはじめとするAI技術の進化により、企業の業務内容も大きく変化していることも理由として挙げられます。文章作成、データ分析、顧客対応など、さまざまな業務でAIが活用されるようになり、社員に求められるスキルも変化しています。それにより、従来とは異なる知識やスキルが必要になっています。

2-3.人材不足の深刻化

2-3.人材不足の深刻化
日本では少子高齢化の影響により、労働人口の減少が進んでいます。多くの企業が人材確保に課題を抱える中で、必要な人材を外部から採用するだけでは対応が難しくなっています。そのため、近年では「新しい人材を採用する」だけではなく、「既存社員の能力を高めて企業の競争力を強化する」という考え方が広がっています。

こうした背景も、企業の人材育成施策の観点で「アップスキリング」への関心が高まっていると理由の一つです。社員一人ひとりのスキルを高め、生産性を向上させることは、企業にとって持続的な成長を実現するための重要な戦略となっています。

3.企業のアップスキリング施策の例

アップスキリングを実現するためには、社員が継続的に学び、スキルを高められる環境を整えることが重要です。
企業ではさまざまな教育施策を組み合わせながら、人材育成を進めています。ここではいくつか取り組みをご紹介します。

3-1.社内研修

3-1.社内研修
社内研修は、企業が社員のスキル向上を目的として実施する教育施策の一つです。新入社員から管理職まで、役職や経験に応じた研修を行うことで、組織全体のスキル向上を図ることができます。
例えば、以下のような研修があります。

・階層別研修(新人研修、リーダー研修、管理職研修など)
・DX研修(デジタルスキルやデータ活用に関する教育)

社内研修は、企業の方針や業務内容に合わせて教育内容を設計できるため、実務に直結したスキルを身につけやすいという特徴があります。

3-2.eラーニング

3-2.eラーニング
eラーニング」は、オンライン上で学習できる教育方法で、時間や場所にとらわれず学習できる点が特徴です。社員が自分のペースで学習を進めることができるため、近年多くの企業で導入が進んでいます。
代表的な取り組みとしては、以下のようなものがあります。

・オンライン研修
・専門スキルを学べる講座

「eラーニング」を活用することで、社員が必要なタイミングで学習できる環境を整えることができ、継続的なスキル習得を支援することができます。

3-3.ナレッジ共有

企業の中には、日々の業務を通じて蓄積された多くのノウハウや成功事例があります。しかし、それらが個人の経験として留まってしまうと、組織全体の成長につながりにくくなります。
そのため、社員同士で知識や経験を共有する「ナレッジ共有」の取り組みも、アップスキリングを進める上で重要です。

例えば、以下のような取り組みがあります。

・社内事例の共有
・業務ノウハウの共有

ナレッジ共有を行うことで、個人の知識を組織全体の資産として活用できるようになり、企業全体のスキル向上につながることが期待できます。

4.アップスキリングを成功に導くには?|教育を「仕組み化」する3つの方法

アップスキリングを効果的に進めるためには、単に研修を実施するだけではなく、社員が継続的に学び続けられる仕組みを整えることが重要です。ここでは、企業がアップスキリングを成功させるためのポイントと、実践方法をご紹介します。

4-1.学習を仕組み化する

「アップスキリング」を企業文化として定着させるためには、社員個人の意欲や努力に任せるのではなく、企業として継続的に学習を支援する体制を整えることが重要です。
多くの企業では、「研修を実施して終わり」になってしまいがちですが、それでは社員のスキル向上を継続的に促すことは難しくなります。大切なのは、学習が自然に続く環境と運用の仕組みを組織として設計することです。
例えば、以下のような取り組みが考えられます。

●学習を支える体制づくり
・社員教育の年間プログラム化
・スキルレベルに応じた研修体系の設計
・社内ナレッジ共有の仕組みづくり
・教育担当部門やリーダーによる継続的な運用

こうした体制を整えることで、「必要なときに学ぶ」のではなく、日常的にスキルを高められる環境をつくることができます。
さらに、その学習を効率的に運用するためには、教育コンテンツを資産として蓄積していくことも重要です。

また、アップスキリングを長期的に進めるためには、教育コンテンツを継続的に活用できる形で蓄積していくことも大切です。
動画コンテンツは、古くなれば更新が必要にはなりますが、一度制作すればある程度の期間は、さまざまな場面で活用することができます。

教育を一度きりの研修で終わらせるのではなく、組織全体のスキル向上を継続的に支える企業の「知識資産」として活用していくことがおすすめです。

4-2.社内ナレッジを共有する

ナレッジの蓄積にあたり、どんな情報が社内にあるのか探してみると、企業には、日々の業務の中で培われた多くのノウハウや成功事例があります。
しかし、それらが個人の経験として埋もれてしまうと、組織全体の成長につながりにくくなります。そうならないためには、社員が持つ知識や経験を組織全体で共有する仕組みを整えていきましょう。
例えば、以下のような取り組みにより、社内の知識を「企業資産」として蓄積することができます。

・成功事例の共有
・業務ノウハウの共有
・ベテラン社員の知見の共有 など

※ナレッジ共有についてご興味がある方は以下の記事もご覧ください。

▼「ナレッジ共有」に関する記事はこちら
学びが広がる職場になるには?ナレッジ共有と社内研修のコツ

4-3.継続的に学べる環境をつくる

「アップスキリング」は、一度の研修で完結するものではありません。ビジネス環境やテクノロジーは常に変化しているため、社員が継続的にスキルを高められる環境が必要です。
社員のスキルアップのために、例えば、研修内容を動画化しオンラインで学べるように環境を整える企業も増えています。
研修が受けただけでは、時間が経つにつれて薄くなってしまいます。そこで、おすすめなのが動画化です。「研修内容」が動画化されていることで、以下のようなメリットもあります。

・社員が好きなタイミングで学習できる
・繰り返し学習が可能になる
・拠点が異なる社員にも同じ教育を提供できる

学習の仕組み作りには、継続的に学べる環境の整備が大切です。「社員が自分のタイミングで学習できる環境を整えること」をご検討されてみてはいかがでしょうか。

5.まとめ|アップスキリングは、“学び続けられる仕組み”をつくることが重要

「アップスキリング」は、単なる研修ではなく、企業の競争力を高めるための重要な人材戦略です。DXやAIの進展により求められるスキルが変化する中、社員が継続的に学び続けられる環境を整えることが企業に求められています。
近年では、研修や業務ノウハウを動画コンテンツとして整備し、社員教育を企業の資産として蓄積する企業も増えています。
動画を活用することで、社員が必要なタイミングで学習できる環境を整えられるだけでなく、教育の効率化やナレッジ共有の促進にもつながりますので、動画を活用されていない方はご活用されてみてはいかがでしょうか。

ホープンでは、「研修動画」やモーショングラフィックスなど、企業の目的に合わせた教育コンテンツの制作をサポートしています。社員教育の仕組み化やアップスキリングの取り組みをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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