
年賀状を出しそびれてしまったときや、喪中で年始のご挨拶を控えていたところに年賀状が届き、「どう返せばよいのだろう」と迷ったことはありませんか?
そのような場合に使われるのが「寒中見舞い」です。
寒中見舞いは、寒さの厳しい時期に相手の健康を気遣い、近況やご挨拶を伝えるための季節の挨拶状です。現在では、年賀状へのお返事が遅れた場合や、喪中で年賀状を控えた場合のご挨拶としても用いられています。
とはいえ、いざ書こうとすると「いつまでに出せばよいのかわからない」「どのような文面にすれば失礼にならないのか」など、書き方やマナーに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、寒中見舞いの意味や役割をはじめ、送る時期、基本的な書き方、マナー、目的別の文例まで、わかりやすくご紹介いたします。
◆目次
1.寒中見舞いはがきとは?意味と役割

寒中見舞いはがきとは、本来、寒さの厳しい季節に、相手の健康を気遣いながら近況を伝えるために送るものです。
現在では、年賀状を出しそびれた場合のご挨拶や、年賀状にお返事をする場合にも用いられています。また、自分や相手が喪中のときに、年賀状に代わるご挨拶として送ることもあります。
寒中見舞いはがきは、相手の体調や心情を思いやる気持ちを届けるための挨拶状です。送る目的や相手の状況に合わせて、伝える内容を整えることが大切です。
2.寒中見舞いはがきはいつからいつまでに出す?
「寒中」とは、二十四節気の小寒から立春の前日までの、寒さが特に厳しい時期を指します。この時期に、相手の健康を気遣い、近況を伝えることから「寒中見舞い」と呼ばれています。
寒中見舞いはがきは、正月飾りを飾っておく期間とされる「松の内」が明けてから、「立春」の前日である「節分」までに届くように送るのが一般的です。
松の内は地域によって異なり、関東では1月7日ごろまで、関西などでは1月15日ごろまでとする場合があります。相手の住んでいる地域の慣習に合わせると、より丁寧です。
3.寒中見舞いはがきの基本構成と書き方
寒中見舞いはがきは、送る目的によって書く内容が異なります。
季節のご挨拶として送る場合のほか、年賀状へのお返事や、喪中で年始のご挨拶を控えた場合など、それぞれの状況に合った文面に整えることが大切です。
ここでは、寒中見舞いはがきの基本的な構成と書き方のポイントをご紹介いたします。
3-1.寒中見舞いはがきに入れる5つの要素
寒中見舞いはがきの文面は、主に5つの要素から成り立っています。
送る目的によって内容を調整しながら、相手への気遣いが伝わるようにまとめましょう。

① 冒頭の挨拶文
最初に「寒中お見舞い申し上げます」「余寒お見舞い申し上げます」といった、投函時期に合った挨拶を述べます。
ここは定型表現で問題ありません。
② 時候の挨拶や状況説明
寒さの様子を伝えたり、喪中であることや年賀状を出せなかった事情など、状況に応じた説明を添えます。
相手への気遣いや言い訳にならないよう、柔らかい表現を心がけましょう。
③ 相手の健康を気遣う言葉
「ご自愛ください」「皆様のご健康をお祈り申し上げます」など、季節柄を踏まえた心くばりの言葉で結びます。
④ 差出月
文末には差し出し月を記載します。
⑤ 差出人
詳細は後ほどご紹介いたします。
すべての要素を必ずしも長く書く必要はありません。季節のご挨拶として送る場合は、相手を気遣う言葉と結びを中心に、簡潔にまとめるとよいでしょう。
年賀状へのお返事や喪中のご挨拶として送る場合も、事情を長く説明しすぎず、お礼やお詫びを一文で伝えると読みやすくなります。
3-2.年賀状のような賀詞やお祝い表現は避ける
寒中見舞いはがきでは、「謹賀新年」「賀正」「あけましておめでとうございます」など、年賀状で用いる賀詞やお祝いの言葉は避けるのが一般的です。
文面は、新年のお祝いではなく、寒さのなかで過ごす相手を気遣う気持ちを中心にまとめます。年賀状へのお礼や、ご挨拶が遅れたことへのお詫びを添える場合も、簡潔で落ち着いた表現を心がけましょう。
特に、自分や相手が喪中の場合は、華やかな表現は避け、相手の心情に寄り添った文面に整えることが大切です。
3-3.差出月や差出人の表記方法
はがきの最後には、「差出月」と「差出人」の情報を記載します。
差出月:
文末に「令和◯年1月」または「2027年1月」のように、実際に寒中見舞いはがきを差し出す年と月を記載します。
なお、縦書きの場合は「令和九年一月」のように漢数字で表記するのが一般的です。
立春を過ぎて余寒見舞いとして送る場合は、差し出す時期に合わせて「2月」と記載します。
差出人:
氏名だけでなく、郵便番号・住所も記載しましょう。必要に応じて、電話番号やメールアドレスを記載してもよいでしょう。
差出人名は、受け取る相手との関係に合わせて記載します。夫婦共通の知人には夫婦連名、家族ぐるみでお付き合いのある方には家族全員の名前を記載するのが一般的です。
また、名字が異なる家族の場合は、それぞれの名字と名前を省略せずに記載すると、差出人が明確になります。
印刷を注文する場合は、差出月や氏名、住所などに誤りがないか、完成イメージを確認してから注文すると安心です。
4.寒中見舞いはがきの文例集
寒中見舞いは、季節のご挨拶として送るほか、年賀状へのお返事が遅れた場合や、喪中で年始のご挨拶を控えた場合など、送る目的によって文面が異なります。
ここでは、すぐに使える基本文例に加え、年賀状へのお返事、喪中の場合、年末にご不幸があった場合の文例をご紹介します。
※文例は、送る相手やご事情に合わせて、故人の続柄・没年月・差出月などを差し替えてご利用ください。
4-1.季節のご挨拶
くれぐれもお身体を大切にお過ごしください
ポイント:
相手の近況と健康を丁寧に気遣う、どなたにも使いやすい基本文例です。
4-2.年賀状へのお返事が遅れた場合
ご挨拶が遅れ大変失礼いたしました
くれぐれもお身体を大切にお過ごしください
ポイント:
年賀状へのお礼と、ご挨拶が遅れたことへのお詫びを簡潔に伝える文面です。
4-3.喪中で年賀状を控えた場合
寒さ厳しい折柄一層ご自愛のほどお祈り申し上げます
ポイント:
喪中で年賀状が出せなかったことを簡潔に伝え、相手の健康を気遣う言葉でまとめています。
4-4.年末の不幸で喪中はがきが間に合わなかった場合
本来ならば旧年中にお知らせ申し上げるところ
年を越しての事となり深くお詫び申し上げます
日々寒い折柄皆様のご健康をお祈り申し上げます
ポイント:
年末のご不幸と、お知らせが年を越したことへのお詫びを丁寧に伝える文面です。
5.まとめ
この記事では、寒中見舞いはがきの基本的な意味や役割をはじめ、送る時期、基本的な書き方、マナー、目的別の文例についてご紹介いたしました。
寒中見舞いはがきは、寒さの厳しい時期に相手の健康を気遣うほか、年賀状へのお返事が遅れた場合や、喪中で年始のご挨拶を控えた場合などにも用いられる挨拶状です。
書き方やマナーに不安を感じる方も多いかもしれませんが、基本の構成とポイントを押さえれば、難しく考える必要はありません。送る時期や表現に気を配りながら、相手の状況に合った文面を選びましょう。
形式を整えることも大切ですが、何よりも、相手を思いやる気持ちを丁寧に届けることが大切です。
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