
商品やサービスの魅力を伝えるために、印刷物や動画、Webサイト、SNS、展示会など、さまざまな施策を活用する企業が増えています。しかし、「どの媒体を使えばよいのか」「それぞれの施策をどう連動させればよいのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで重要になるのが、商品・価格・流通・販促を総合的に整理する「マーケティングミックス」という考え方です。特に販促活動においては、印刷・動画・Webを単独で考えるのではなく、それぞれの役割を活かして組み合わせることで、より効果的な情報発信につながります。
この記事では、マーケティングミックスの基本や、クロスメディア戦略との関係、印刷・動画・Webを組み合わせた活用例などを解説します。
◆目次
1.マーケティングミックスとは?
1-1. マーケティングミックスの基本

マーケティングミックスとは、商品やサービスをお客様に届けるために、さまざまな要素を整理し、一貫した戦略を考えるための考え方のことです。
マーケティングと聞くと、「どの媒体で宣伝するか」「どの広告を出すか」といった販促施策をイメージされる方も多いかもしれません。しかし実際には、商品・サービスの強みや価格、販売方法、購入・問い合わせまでの導線も含めて、全体を整理することが重要です。
たとえば、どんなに魅力的な商品でも、価格がターゲットに合っていなかったり、購入までの流れがわかりにくかったりすると、成果にはつながりにくくなります。
マーケティングミックスは、こうした複数の要素を整理し、全体のバランスを整えるための考え方です。
1-2. 代表的なフレームワーク「4P」
マーケティングミックスを整理する代表的なフレームワークに「4P」があります。
4Pとは、以下の4つの要素を指します。
4Pを整理することで、ターゲットに対して「どのような商品・サービスを」「どの価格で」「どこで提供し」「どのように伝えるのか」を考えやすくなります。
1-3. 4Pは一貫性を持たせることが重要
4Pは、それぞれを個別に考えるのではなく、全体の整合性を持たせることが大切です。
たとえば、高品質で専門性の高いBtoBサービスを提供しているにもかかわらず、販促物のデザインやWebサイトの情報が簡素すぎると、サービスの価値が十分に伝わらない可能性があります。また、価格帯に見合った説明資料や導入事例が不足している場合も、検討段階のお客様に不安を与えてしまうことがあります。
商品・価格・流通・販促の方向性が揃っていることで、お客様に伝わるメッセージも明確になり、問い合わせや購入、商談などの行動につながりやすくなるのです。
2.なぜマーケティングミックスが重要なのか
2-1. お客様との接点が多様化している
現在、お客様はさまざまな接点を通じて商品やサービスを知るようになっています。検索エンジン、SNS、動画、メール、展示会、営業資料、DM、口コミなど、情報収集の手段は多様化しています。
そのため、ひとつの施策だけで認知から問い合わせ、購入までを完結させることは難しくなっています。特にBtoBの商材や高単価の商品・サービスでは、複数回の接点を通じて情報を確認し、比較検討したうえで、問い合わせや商談に進むケースも少なくありません。こうした状況では、各媒体を単独で考えるのではなく、お客様の行動に合わせて接点を設計することが重要です。
2-2. 施策ごとの役割を整理できる
マーケティングミックスの考え方を取り入れることで、印刷物、動画、Web、SNS、広告などの施策を「何のために使うのか」を整理しやすくなります。
たとえば、チラシやパンフレットなどの印刷物は展示会や商談時に要点を伝えるためのツールになり、動画はサービスの特徴や利用イメージを直感的に伝えるための手段、そしてWebサイトは詳しい情報を確認してもらうための受け皿として活用することができます。
しかし、目的が曖昧なまま制作を進めてしまうと、媒体ごとにメッセージが分散し、結果としてお客様に伝えたい内容がぼやけてしまうことがあります。
そうならないために、施策ごとの役割を整理しておくことが大切です。媒体ごとの強みを活かしながら、一貫した情報発信がしやすくなります。
2-3. オンラインとオフラインの連動が成果につながる

WebサイトやLPだけでなく、展示会のチラシ、営業資料、動画、メール配信などを連動させることで、お客様の理解を深めやすくなります。
たとえば、展示会で配布したチラシにQRコードを掲載し、サービス紹介ページや導入事例ページへ誘導する。商談後にメールでサービス動画や資料を送付し、検討を後押しする。このように、オンラインとオフラインを組み合わせることで、お客様の状況に合わせた情報提供が可能になります。
特にBtoBでは、すぐに問い合わせや契約につながらない場合でも、複数の接点を通じて信頼を積み重ねることが重要です。その際にマーケティングミックスを意識することで、単発の施策ではなく、継続的なコミュニケーション設計がしやすくなります。
3.マーケティングミックスとクロスメディア戦略の関係
3-1. クロスメディア戦略とは

クロスメディア戦略とは、印刷物、動画、Webサイト、SNS、メールなど、複数の媒体を組み合わせて情報発信を行う考え方を指します。
それぞれの媒体には異なる特徴があります。
印刷物は手元に残りやすく、展示会や商談など対面の場で活用しやすいという強みがあります。
動画は短時間で印象や理解を深めやすく、SNSとの相性も高い媒体です。
Webサイトは情報を詳しく掲載しやすく、検索や広告からの流入にも対応することができるという強みがあります。
クロスメディア戦略を取り入れることで、こうした媒体ごとの特徴を活かしながら、お客様の行動に合わせて接点を設計することができるのです。
3-2.「Promotion」を強化するクロスメディア戦略
クロスメディア戦略は、4Pの中でも「Promotion」、つまり販促・告知を考えるうえで重要な考え方です。
印刷物・動画・Webサイトなどの媒体を組み合わせることで、商品やサービスの魅力をさまざまな接点から伝えることができます。
ただし、クロスメディア戦略は単に販促物をたくさん制作することではありません。商品やサービスの価値、価格、販売導線と連動させたうえで、どの媒体で何を伝えるのかを設計することが重要です。
たとえば、パンフレットで商談時の説明を補助し、動画で利用イメージを伝え、LPでサービスの強みを詳しく説明することができます。
さらに、メールやSNSで継続的に情報を届けることで、認知から理解、問い合わせまでの流れをつくることができます。
3-3. お客様の行動を後押しする導線設計
複数の媒体を組み合わせることで、お客様の次の行動を後押ししやすくなります。
たとえば、展示会で配布したチラシからWebサイトへ誘導し、サービス紹介動画で理解を深めてもらうことで、問い合わせフォームへつなげるといった導線設計が可能です。
また、チラシだけでは伝えきれない詳細情報はWebサイトで補い、文章だけでは伝わりにくい内容を動画で表現することで、よりわかりやすい情報を届けることができます。
各媒体をバラバラに制作するのではなく、「お客様に次にどの行動を取ってほしいのか」を考えながら連携させることが重要です。
4.印刷・動画・Webそれぞれの役割
4-1. 印刷物|手元に残る接点・対面営業の補助ツール
印刷物は、展示会や商談、DMなど、オフラインでの接点づくりに効果的です。
Webや動画と比べて、印刷物は手元に残るため、後から見返してもらいやすいという利点があります。また、営業担当者が商談時に説明する際の補助資料としても活用でき、サービスの要点や導入メリットを整理して伝えることができます。
さらに、チラシやパンフレットにQRコードを掲載することで、Webサイトや動画、問い合わせフォームへスムーズに誘導することも可能です。
印刷物はオフライン施策でありながら、オンライン施策への入口としても活用できます。
活用例
・会社案内
・サービス資料
・展示会チラシ
・DM
・名刺
・ノベルティ
・ホワイトペーパーの冊子化 など
4-2. 動画|短時間で直感的に理解を促す
動画は、商品やサービスの特徴、企業の雰囲気、利用イメージを短時間で伝えることに向いています。
文章や静止画だけでは伝わりにくい価値や世界観も、映像・音・動きによって直感的に表現できます。
たとえば、サービスの利用手順、製品の動き、導入後のイメージ、社員の雰囲気などは、動画にすることで理解してもらいやすくなります。
また、動画はWebサイトやLPへの掲載だけでなく、展示会ブースでの放映、営業時の説明、SNSでの発信、採用活動など、さまざまな場面で活用できます。
活用例
・サービス紹介動画
・採用動画
・展示会用動画
・SNS用ショート動画
・ブランドムービー
・プロモーションムービー
・モーショングラフィックス動画 など
4-3. Web|情報の受け皿・問い合わせ導線
WebサイトやLPは、お客様が詳しい情報を確認し、問い合わせや資料請求へ進むための受け皿になります。
検索エンジン、Web広告、メール、SNS、展示会で配布したチラシのQRコードなど、さまざまな入口からの流入を受け止められる点がWebの強みです。また、サービス内容、導入事例、料金、よくある質問、問い合わせフォームなどを整理して掲載することで、検討段階のお客様に必要な情報を届けることができます。
Webは、クロスメディア施策の中心となることも多い媒体です。ほかの施策から誘導されたお客様が、最終的に情報を確認し、問い合わせや資料請求などの行動を起こす場所として機能します。
活用例
・サービス紹介ページ
・問い合わせフォーム
・展示会・イベント連動ページ
・採用サイト
・LP
・オウンドメディア記事 など
5.印刷・動画・Webを組み合わせた施策例
5-1. 展示会
展示会では、来場者との短時間の接点を、どのように次の行動につなげるかが重要です。ブースでの会話だけで情報をすべて伝えることは難しいため、印刷物や動画、Webページを組み合わせ、興味を持った来場者が後から詳しい情報を確認できる導線を用意しておくことが大切です。
施策例
・ブースでサービス紹介動画を流す
・チラシやパンフレットで要点を伝える
・QRコードでLPや事例ページへ誘導する
導線例
展示会ブース → チラシ配布 → QRコードでLP誘導 → サービス動画視聴 → 問い合わせ・商談化
展示会後のフォローまで含めて設計することで、当日の接点を一過性のものにせず、商談や問い合わせにつなげやすくなります。
5-2. 新サービス・新商品プロモーション
新サービスや新商品のプロモーションでは、認知から理解、問い合わせまでを段階的に設計することが大切です。
まだ認知が少ない段階では、DMやメルマガ、SNS、広告などでターゲットとの接点をつくります。その後、LPやWebサイトで詳しい情報を伝え、動画で利用イメージやメリットを補足することで、検討を後押しできます。
施策例
・DMやチラシでターゲットに直接案内する
・LPでサービスの強みを訴求する
・動画で利用イメージを伝える
導線例
DM → LP → 動画視聴 → 資料請求・問い合わせ
新サービスや新商品は、最初からすべての情報を伝えようとするのではなく、お客様の関心度に合わせて情報を届けることがポイントです。
5-3. 採用活動

採用活動では、企業の雰囲気や価値観をわかりやすく伝えることが重要です。求人情報だけでは伝わりにくい職場の空気感や社員の人柄、働き方を、印刷・動画・Webを組み合わせて発信することで、応募者の理解を深めることができます。
施策例
・採用サイトで情報を整理する
・採用動画で職場の雰囲気を伝える
・会社説明会用パンフレットを制作する
導線例
求人媒体・SNS → 採用動画 → 採用サイト → 説明会・応募
採用活動では、企業側が伝えたい情報だけでなく、応募者が知りたい情報を整理することも大切です。仕事内容、社風、働く人、キャリアステップなどを複数の媒体で伝えることで、応募前の不安を軽減しやすくなります。
5-4. 成功のポイントは「媒体を増やす」ことを目的にしないこと
印刷・動画・Webを組み合わせる際は、媒体を増やすこと自体を目的にしないことが大切です。
重要なのは、「誰に」「何を伝え」「どの行動につなげたいのか」を明確にすることです。そのうえで、各媒体の役割を整理し、必要な施策を選ぶことで、無駄の少ないクロスメディア戦略を設計できます。
たとえば、認知を広げたい場合はSNSや動画、DMなどが有効です。
一方で、問い合わせにつなげたい場合は、LPや問い合わせフォーム、導入事例、営業資料などの整備が重要になります。
目的に応じて媒体を選び、全体の導線を設計することが、クロスメディア施策を成功させるポイントです。
6.まとめ|マーケティングミックスを活用し、効果的なクロスメディア戦略を設計しよう
マーケティングミックスは、商品・価格・流通・販促を総合的に整理し、お客様に価値を届けるための考え方です。特に販促活動では、印刷・動画・Webを単独で考えるのではなく、それぞれの役割を活かして連動させることで、より効果的な情報発信につながります。
お客様との接点が多様化している今、オンラインとオフラインを組み合わせたクロスメディア戦略は、認知拡大や問い合わせ獲得、採用活動、展示会施策など、さまざまな場面で活用できます。
ホープンでは、会社案内やチラシなどの印刷物制作から、動画制作、Webサイト・LP制作まで、目的に合わせたクロスメディア施策を一貫してサポートしています。
「展示会で認知を広げたい」「採用活動を強化したい」「サービスの魅力をお客様にわかりやすく伝えたい」など、販促施策やコンテンツ制作でお悩みでしたら、ぜひホープンまでお気軽にご相談ください。

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