【言葉で紡ぐシリーズ】其の五「縁起」

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公開日:2026/01/26
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【言葉で紡ぐシリーズ】其の五「縁起」

この記事は、ホープンが創業以来大切に続けているアナログコミュニケーション“お元気ですかはがき”と連動した内容となっております。

「言葉で紡ぐ」をテーマに、さまざまな視点から“言葉が持つ力”や、その背景にある文化を紐解いていきます。

今回のテーマは「縁起」です。「縁起」とは、目に見えない未来に願いを託し、人々が言葉や形あるものに思いを込めてきた文化です。言葉には力が宿ると信じられ、慶事や弔事では、使う言葉にも細やかな配慮が払われてきました。また、門松や鏡餅、だるまなどの「縁起物」も、幸運を願う気持ちから生まれ、今も人々の暮らしに根づいています。

“お元気ですかはがき”は、ご希望の方にお届けしています。記事では、“お元気ですかはがき”のデザインポイントについてインタビューしました。その他、印刷紙にもこだわっておりますので、ぜひご覧ください。

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お元気ですか【言葉で紡ぐシリーズ】の記事
◆目次

    1. 新たな一年。年の境目に“運を整える”という日本ならではの習慣
    2. 縁起のルーツは「言霊(ことだま)」だった?
    3. 「縁起のために言い換える」文化 
      1. 結婚式
      2. 受験
    4. 「縁起」を踏まえた縁起物
      1. 門松
      2. 鏡餅(かがみもち)
      3. だるま
    5. 今回の「お元気ですかはがき」のデザインポイント
      1. デザインへのこだわり
      2. 色彩へのこだわり
      3. フォントへのこだわり
      4. 印刷紙へのこだわり
    6. まとめ

1.新たな一年。年の境目に“運を整える”という日本ならではの習慣

新たな一年。年の境目に“運を整える”という日本ならではの習慣
日本では、季節の分かれ目(立春・立夏・立秋・立冬)の前日を「節分」といいます。なかでも立春(2026年は2月4日)は旧暦において一年の始まりとされ、特別な日として扱われてきました。そのため、元旦から節分を迎えるまでの期間は“運を整える時期”とされています。

現代でも、この時期に「厄除け」を行う習慣が残っています。旧暦の一年が始まる立春までに厄除けを済ませるという考え方は、この運を整える時期からきています。

また、新しい一年を迎えるにあたって「良い言葉を選ぶ」「縁起を担ぐ」といった行いも大切にされてきました。こうした風習は、未来をより良い方向へ導くために、言葉に気を配り、生活の中で前向きな兆しを大切にする文化として根付いています。

縁起は日本の生活習慣や祝祭と深く結びつき、私たちの価値観を形づくる一部として今も受け継がれています。

2.縁起のルーツは「言霊(ことだま)」だった?

2.縁起のルーツは「言霊(ことだま)」だった?
万葉集には「大和(やまと)は言霊の幸(さき)はふ国」 と詠まれた和歌があります。これは、「日本(大和)は言葉に宿る力によって幸せがもたらされる国」という考え方を表しています。

良い言葉は良い未来を運び、反対に否定的な言葉は望ましくない結果を招くとされ、
声に出して発する言葉の選び方には、細やかな配慮が払われてきました。

この「言葉に力がある」という“言霊信仰”が、のちに“縁起を担ぐ文化”につながっていきます。
祝いの場や節目で言い換え表現が多用されるのも、その名残です。

3.縁起のために言い換える文化

日本では現代でも、縁起を踏まえた表現があります。ここで日常生活のさまざまな場面で使われている縁起を踏まえた表現をご紹介します。

結婚式

結婚式での縁起
結婚式の場面では「切る」「離れる」「別れる」などの“忌み言葉”が避けられ、代わりに「結ぶ」「つながる」「実る」「育む」といった表現が多く使われます。これは夫婦の良縁や繁栄を願う意味を込めて、未来につながる言葉を選ぶ、縁起を踏まえた表現です。

また、数字に関しても、割り切れない数=縁が切れないとされており、ご祝儀の金額も偶数(2・4など)は避けられ、3万円の奇数が選ばれる傾向があります。

受験

受験
受験のシーンでも縁起を担ぐ文化が根づいています。
たとえば「落ちる」「滑る」「倒れる」「散る」などの忌み言葉を避け、「実を結ぶ」「桜咲く」などのポジティブな言葉が選ばれます。
また語呂合わせで、ゲン担ぎで「カツ丼(勝つ)」といった食べ物を選ぶこともあります。

こうした言葉や身近なもので未来を整える”という発想は、古くからの言霊信仰を背景に持つ他国にも縁起担ぎやタブーとされる言葉の習慣は存在しますが、日本では受験や日常生活にまで深く根づき、今も広く受け継がれていることが大きな特徴です。

4.「縁起」を踏まえた縁起物

日本では「良い未来を迎えるために、良い象徴を身のまわりに置く」という習慣も大切にされてきました。縁起物は単なる飾りではなく、形・名前・語源・役割のすべてに意味が込められています。「良い言葉が未来をつくる」と信じられてきた日本において、縁起物は“幸運を象徴する言葉を形にした存在”とも表現できます。ここではいくつか縁起物をご紹介します。

門松

門松
門松は、新しい一年の福や健康、豊作をもたらす「年神様(としがみさま)」を迎えるために飾られる、正月の代表的な縁起物です。松は常緑樹で、冬でも青々としていることから生命力・長寿・不変性の象徴とされています。また、語呂合わせとして「松=待つ」とも言われ、年神様を“待つ”心を表すものとして家の入口に据えられる習慣も広まりました。

竹はまっすぐ力強く伸びることから成長・繁栄・清らかさの象徴とされ、松と組み合わせることで「力強い一年を迎える」という願いが込められています。門松は、松の生命力と竹の成長力を併せ持つ縁起物として、“新しい一年がまっすぐ伸びていくように”という願いを込めて飾られてきました。

鏡餅(かがみもち)

鏡餅(かがみもち)
鏡餅も、門松と同じく、正月に年神様を迎えるための供え物として飾られてきた縁起物です。丸い形の餅は、古くから神聖視されていた鏡をかたどったもので、“清らかさ”の象徴ともされます。また、餅を二段に重ねる形には、「年を重ねる」「円満に過ごす」といった願いが込められています。

上に乗せるみかんの橙(だいだい)色は、「代々」家運が続くよう子孫代々の繁栄を願う気持ちを込めているといわれています。このように鏡餅は、新しい一年の幸福と繁栄を願い、年神様を迎えるための日本の伝統的な正月飾りです。

さらに、「鏡開き」の際に、餅(鏡)を“割る”ではなく“開く”と表現するのも、縁起を重視する言い換えのひとつです。“開く”という言葉には、「一年が明るく開けるように」という前向きな願いが込められています。

だるま

だるま
だるまは、達磨大師が座禅をしている姿を模した人形です。丸い胴体は、重心が低く倒れても自然に起き上がる「起き上がりこぼし」の構造で、これが “転んでも立ち上がる=不屈・再起” の象徴とされています。そのため、だるまは「七転び八起き」の精神を表す縁起物として、願掛けや挑戦、再出発を願うときによく用いられます。

また、だるまには「目入れ」と呼ばれる習慣があります。まず願いや目標を立てたときに片方の目だけを描き入れ、達成した際にもう片方の目を入れるというものです。この「両目がそろう」状態によって、願いが叶ったことを明確に示せるため、努力の証や達成の喜びを形として残す縁起物として用いられています。このように、だるまは困難に負けず前に進む不屈の精神と、願いや目標の成就を願う縁起物として、長く日本の文化に根づいています。

今回ご紹介いたしました「縁起物」には、「良い未来を引き寄せたい」という願いが込められており、身のまわりに置くことで、願いを託すだけでなく、自分自身の心構えを整える意味合いも生まれます。

5.今回の「お元気ですかはがき」のデザインポイント

デザインへのこだわり

今回の「お元気ですかはがき」のデザインポイント_デザインへのこだわり
今回の縁起のテーマを踏まえて、現代でも縁起物として親しまれている「だるま」と、力強い文字を組み合わせて表現しました。発行時期がちょうど受験シーズンとも重なる時期であることから、「努力が実を結ぶ」「願いが叶う」「一歩踏み出す背中を押す」前向きな意味合いをデザインに込めています。

また、新年を迎え、新たな気持ちで目標を立てる方も多いかと思いますので、日常の中でふと目にしたときにも、気持ちが明るくなるような一枚を目指しました。

色彩へのこだわり

お元気ですかはがきのデザイン(色彩へのこだわり)
だるまで使われている赤は、強さと情熱を感じられるよう意識しました。縁起色としての力強さを持ちながらも、やさしく感じていただけるよう、赤の色合いは調整しています。
背景には、淡いクリーム味を使用することで、だるまの赤色とのコントラストによって、だるまの存在感を引き立てられるよう、バランスを調整いたしました。

フォントへのこだわり

お元気ですかはがき_縁起で使用されているフォント・文字
今回のデザインでは、役割ごとにフォントを明確に使い分けることで、視線の流れと印象設計を行いました。

メインとなる「縁起」の文字は、「A P-OTF ひげ文字 StdN」を使用しました。ひげ文字は、江戸文字の一種とされ、めでたい行事などに好んで使用されてきたフォントです。

力強さと遊び心を併せ持つ独特のフォントデザインで、勢いと親しみやすさを演出しました。ひげ文字特有の表情が、だるまのモチーフとも調和し、パっと見た際にも存在感が出るように意識しました。

文章部分には、「A P-OTF UD黎ミン Pr6N」を採用しました。「UD黎ミン」は、可読性に優れたユニバーサルデザインフォント(UDフォント)でありながら、明朝体ならではの品格も備えており、長文でもストレスなく読めるフォントです。そのため、「伝える」役割をしっかり担う、落ち着いた土台となるフォントとして選定しました。

※「UDフォント」にご興味がある方は以下の記事もご覧ください。

▼「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」に関する記事はこちら
今、ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)が求められている理由とは?誰もが見やすい文字について解説

文字は、ただ読めればよいのではなく、言葉の意味空気感を一緒に伝える存在です。勢いや縁起を感じさせる印象になるよう重視して選定しました。

印刷紙へのこだわり

印刷紙へのこだわり
今回の用紙には「OKミューズキララ」を採用しました。この紙は、金染めの混抄物をブレンドした、ファンシーペーパーです。黄金色の輝きを与えることで、豪華さを演出しています。光の角度によって表情を変え、縁起物らしい特別感上質さを演出しています。派手すぎず、しかし印象に残る上品さで、縁起が良い紙でお届けしたく選定しました。

ぜひ紙の質感などは実際の紙でご確認頂きたく、ぜひお気軽に以下のフォームから「お元気ですかはがきのサンプル」をお申込みいただけましたら幸いです。

お元気ですかはがき サンプル請求フォーム

6.まとめ|言葉が持つ力を活用し良い一年を過ごしましょう

今回「縁起」について様々な角度からご紹介いたしました。日本では古くから“言葉が未来を形づくる”と信じられてきました。その文化は現代の暮らしにも受け継がれています。

人々は長い歴史の中で、前向きな言葉や良い兆しを表す象徴を選び取り、日々の営みに取り入れてきました。言葉を言い換える工夫は、今も私たちの生活の中で根付いています。

新しい一年を迎える節目に、どのような言葉を選び、どんな願いを込めて日々を紡いでいくのか。言葉の選択が、未来を整える一歩につながります。ぜひ意識して前向きな言葉を選択するようにしてみてはいかがでしょうか。

ホープンでは、“お元気ですかはがき”をはじめ、手紙やダイレクトメールなどのコミュニケーションツールを、企画から制作・印刷までワンストップでご支援しておりますので、お気軽にご相談ください。

ホープン(旧社名:プリントボーイ)では、今回のようなお手紙・ダイレクトメールの制作などの制作をご支援しております。
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