ウェブアクセシビリティとは?企業が対応すべき4つの理由と改善ポイント

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公開日:2026/01/07 更新日:2026/03/06
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ウェブアクセシビリティとは?企業が対応すべき4つの理由と改善ポイント

皆様のWebサイトは、すべてのユーザーが快適に利用できる「ウェブアクセシビリティ」を意識して制作されていますでしょうか。
近年、企業活動の多くがWeb上で行われるようになり、誰もが情報にアクセスできる環境を整えることの重要性が高まっています。
その背景の一つが、2024年4月に施行された「障害者差別解消法」の改正です。

この改正により、これまで努力義務とされていた民間事業者による「合理的配慮の提供」が義務化されました。
出典:政府広報オンラインhttps://www.gov-online.go.jp/useful/article/202310/2.html

さらに、企業における障害者雇用の制度も段階的に強化されています。
厚生労働省による制度改正では、民間企業の法定雇用率が2024年4月に 2.5%へ引き上げられましたが、加えて2026年7月には2.7%へ引き上げられる予定となっています。
出典:厚生労働省報『障害者の法定雇用率引上げと支援策の強化について』( https://www.mhlw.go.jp/content/001064502.pdf

障害者雇用の対象となる企業の範囲も拡大しており、2024年には従業員40人以上の企業が対象でしたが、2026年7月からは37.5人以上の企業へと対象が広がる予定です。
このように、企業の中で多様な人材が働く環境が広がる中で、Webサイトやサービスで「誰もが利用できる設計」が求められるようになっています。

こうした背景から注目されているのが「ウェブアクセシビリティ」です。ウェブアクセシビリティの基本的な考え方と、企業が対応すべき理由と、実際に取り組む際のポイントを解説します。
ウェブサイトやアプリの開発・運用を担当するIT担当者や、デザインを手掛けるマーケティング担当者の皆様に向けてヒントになる情報をおまとめしましたので、ぜひご覧ください。

◆目次

  1. ウェブアクセシビリティとは?
  2. なぜウェブアクセシビリティが注目されているのか
    1.  「合理的配慮の提供」が義務化などの法改正で社会的要請が高まったため
    2. 高齢化社会の進行
    3. 国際的なWeb標準の整備
  3. ウェブアクセシビリティに対応すべき4つの理由
    1. 法的対応が求められるため
    2. 企業イメージの向上につながるため
    3. 新しいお客様にアプローチできるため
    4. SEO対策にも効果があるため
  4. ウェブアクセシビリティ対応のために企業が押さえるべきポイント
    1. テキスト情報を適切に設計する
    2. 色だけに頼らない情報設計にする
    3. 読みやすいフォントとレイアウトを採用する
  1. まとめ|誰もが使いやすいWebサイト=企業価値を高める

1.ウェブアクセシビリティとは?

ウェブアクセシビリティとは何か

「ウェブアクセシビリティ」とは、年齢や身体的条件、利用環境に関係なく、誰もがWebサイトの情報を利用できるようにする考え方です。
例えば、以下のようなユーザーがWebを利用していますが想定できていらっしゃいますでしょうか。

視覚に障害があり、スクリーンリーダー(画面読み上げソフト)を利用している方
・聴覚に障害があり、音声情報が聞き取りづらい方
・高齢などの影響で文字が読みづらい人
・情報にアクセスする際に使用するデバイスの多様化(PCやスマートフォンやタブレットなど)
・一時的なケガをしてしまい、マウス操作が難しい人 など

このようにWebの利用環境は多様化しているため、誰もがアクセスしやすいよう情報提供側も配慮することが求められています。
多様なユーザーでも情報を取得しやすくするための設計や配慮をすることで、誰もが公平に情報へアクセスできる環境を整えることを目的としています。

2.なぜウェブアクセシビリティが注目されているのか

ウェブアクセシビリティが注目される背景はいくつかありますが、今回は3つご紹介します。

2-1.「合理的配慮の提供」が義務化などの法改正で社会的要請が高まったため

合理的配慮の提供が義務化されたため

2024年4月の法改正により、「障害者差別解消法」における「合理的配慮の提供」が民間事業者にも義務化されました。
これにより企業は、障害を持つユーザーからの要望に対して、過度な負担にならない範囲で対応を行う必要があります。
Webサイトやオンラインサービスもその対象となるため、ウェブアクセシビリティへの対応が重要になっています。

出典:内閣府 障害者差別解消法リーフレット『【全体】リーフレット「「合理的配慮」を知っていますか?」 印刷用(PDF形式:3,252KB)』
( https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_leaflet.html

これにより、企業や事業者は、障害を持つ人々が平等に情報へアクセスできるよう、Webサイトやサービスの改善が求められるようになりました。

2-2.高齢化社会の進行

日本は、少子高齢化社会のため、視力や操作能力の変化に配慮した情報設計は、今後ますます重要になります。
ウェブアクセシビリティ対応は、障害を持つ方だけでなく、高齢者やスマートフォンユーザーなど幅広い利用者にとっても使いやすいWebサイトにつながります。

2-3.国際的なWeb標準の整備

ウェブアクセシビリティには、世界的なガイドラインとして「WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)」があります。
これは、Web技術の標準化を進める国際団体 W3C(World Wide Web Consortium) が策定しているガイドラインで、誰もが利用しやすいWebサイトを実現するための設計指針を示したものです。

現在は、「WCAG2.2」が最新の基準として公開されており、世界中のWeb制作やデジタルサービスのアクセシビリティ基準として広く参照されています。

多くの国や地域では、このWCAGを基準に「アクセシビリティ」に関する法律やガイドラインが整備されています。
そのため、企業が「ウェブアクセシビリティ」に対応したWebサイトを制作する際には、こうした国際基準を意識することが重要です。

アクセシビリティへの対応は、特定のユーザーへの配慮というだけでなく、世界的なWeb品質の基準に沿ったサイト設計ともいえるでしょう。

3.ウェブアクセシビリティに対応すべき4つの理由

3-1.法的対応が求められるため

障害者差別解消法の改正により、民間企業にも合理的配慮の提供が義務化され、Webサイトの利用においても、障害のあるユーザーが情報にアクセスできない状態は問題となる可能性があります。
企業としてアクセシビリティを意識した設計を行うことは、法的リスクを回避する意味でも重要です。クセシビリティを高めることで、企業の売上に大きく貢献する可能性があります。
誰もがストレスなくサイトを利用できるため、ユーザー体験が向上し、ユーザー満足度が上がります。
その結果、ユーザーがWebサイトを再訪しやすくなり、リピーターの増加や長期的な顧客基盤の拡大に期待ができるため、売上アップにも良い影響が期待できます。

3-2.企業イメージの向上につながるため

アクセシビリティに配慮したWebサイトは、企業の社会的責任(CSR)やダイバーシティへの姿勢を示すものでもあります。
誰もが利用できるWebサイトを提供することは、企業の信頼性やブランド価値の向上にもつながります。

3-3.新しいお客様にアプローチできるため

アクセシビリティを高めることで、これまで利用しづらかった新たなお客様にも情報が届くようになります。
例えば、

・高齢者
・視覚・聴覚に障害のある方 など

幅広いユーザーにとって使いやすいサイトになるため、結果として顧客層の拡大につながる可能性があります。

3-4.SEO対策にも効果があるため

2-4.SEO対策にも効果があるため
ウェブアクセシビリティの向上は、SEO対策にも効果を発揮します。
SEO(検索エンジン最適化)とは、WebサイトをGoogleなどの検索エンジンで上位に表示させるために、サイトの内容や構造を調整する取り組みのことです。
簡単にいうと、検索結果でより目立ちやすくするための工夫を行うことを指します。

例えば、

・見出し構造の整理
・画像の代替テキスト
・HTML構造の最適化
・コンテンツの可読性

これらは検索エンジンの理解を助けるため、SEO対策としても有効です。
Webサイトの使いやすさが改善されることで、お客様がWebサイトに長く滞在する可能性も高まるため、検索エンジンからも重要なサイトとして評価されやすくなります。

4.ウェブアクセシビリティ対応のために企業が押さえるべきポイント

ウェブアクセシビリティを高めるためには、Webサイトの設計段階から配慮することが重要です。ここでは基本的なポイントをご紹介します。

4-1.テキスト情報を適切に設計する

画像やアイコンだけで情報を伝えるのではなく、テキスト情報でも内容が理解できるように設計することが大切です。

例えば、
・画像に代替テキスト(alt)を設定する
・見出し構造(H1〜H3)を整理する
・スクリーンリーダー(画面読み上げソフト)でも理解できる構造にする などの対応が挙げられます。

4-2.色だけに頼らない情報設計にする

色だけで情報を伝えるデザインは、色覚特性によっては識別できない場合があります。

例えば、「赤=エラー」・「緑=成功」といった表示は、色だけではなくアイコンやテキスト、形状などを組み合わせることで、より多くのユーザーに情報を伝えることができます。

※色に関するアクセシビリティ=カラーアクセシビリティについて詳細を知りたい場合は以下の記事をご覧ください。

▼「カラーアクセシビリティ」に関する記事はこちら
「カラーアクセシビリティ」とは?企業が配慮すべきポイントを解説

4-3.読みやすいフォントとレイアウトを採用する

文字の読みやすさもアクセシビリティの重要な要素です。近年では、多くの企業が読みやすさを考慮した「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」を採用しています。
行間や文字サイズ、コントラスト比などを適切に設計することで、情報の理解しやすさを大きく向上させることが期待できます。

ユニバーサルフォント(UDフォント)についてご興味がある方は、以下の記事もご覧ください。

▼ユニバーサルデザインフォントに関する記事はこちら
 今、ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)が求められている理由とは?誰もが見やすい文字について解説

5.まとめ|誰もが使いやすいWebサイト=企業価値を高める

「ウェブアクセシビリティ」は、すべての人にとって使いやすいWebサイトを実現するための設計ですが、
近年は、法改正や社会環境の変化により、企業にもアクセシビリティへの対応が求められるようになりました。

アクセシビリティを意識したWebサイトにすることで、

・情報の伝達力が高まる
・ユーザー体験が向上する
・SEO評価にも良い影響がある など、企業にとっても多くのメリットがあります。

ホープンでは、印刷物だけでなく、LP制作やオウンドメディア制作などのWebコンテンツ制作もご支援しております。
アクセシビリティに配慮したWebサイト制作の制作もご要望に合わせてご案内も可能でございます。
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