クラフトビール(Craft Beer)を味わい尽くす「クラフトビールカード」

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公開日:2023/01/16 更新日:2025/12/22
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クラフトビール(Craft Beer)を味わい尽くす「クラフトビールカード」

創業55年の企画制作会社が提案する「気軽に取り組むSDGs!」Vol.7

この記事はホープンが創業より続けているアナログコミュニケーション、“お元気ですかはがき”のテーマと連動した記事となります。

春本番の温かい日が続き、東京では平年より4日早く、昨年よりは6日ほど遅く桜が開花しました。
かつては屋外でのイベントや行楽が定番だったこの季節も、近年では自宅でゆっくり過ごす時間を大切にするライフスタイルが、ひとつの選択肢として定着しています。そうした日常のなかで、「自分好みの一杯を楽しむ」クラフトビールは、ブームを超えて暮らしに根づいた存在となっています。

ライフスタイルの多様化により、自宅でお酒を楽しむ文化が広がったことも背景に、
2021年1~9月の日本のクラフトビール販売量は前年同期比で約2倍に増加しました。

今やブームを超えて、文化として定着しつつある、クラフトビールですが、そのクラフトビールから生まれる副産物である「大量のモルト粕の廃棄」が長年問題になっていました。そんなモルト粕を再利用した紙が、2021年の6月に誕生しました。

横浜のスタートアップ企業であるkitafuku社(キタフク)と、奈良県の老舗の用紙メーカーペーパル社が共同で開発した「クラフトビールペーパー」と「クラフトビールカード-FS」。廃棄物を減らし、循環型社会をつくる取り組みとして、今回は「クラフトビールカード-FS」についてご紹介いたします。

記事で紹介しました環境に優しい用紙の実物を “お元気ですかはがき”としてご希望のお客様のお手元にお届けいたします。記事とあわせて是非ご覧ください。

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▼FSC®認証の種類については、こちらの記事をご覧ください

SDGsへの取り組みを加速する!|森を守るマーク FSC®認証の活用

▼気軽に取り組むSDGs!バックナンバー記事

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1.クラフトビールとは?

【記事】2121_1.jpg

クラフトビールが人気を集める背景

英語で「職人技」という意味を持つ「クラフト」という言葉の由来している通り、醸造家の丁寧な仕込みを特徴の一つとする美味しいビールの印象が強いクラフトビール。
クラフトビールが流行する以前は、一般的になじみの深いビールとは、大手企業が大規模工場で大量製造を行い、流通していたものでした。
クラフトビールは小規模な会社によって特徴的な方法により製造されたビールであり、醸造所(マイクロブルワリー)ごとに色や味わいに特徴がある個性的なビールのことを指します。全国地ビール醸造者協議会(JBA)が示す、クラフトビールの定義は以下の3つです。

  1. 大手メーカーから独立している
  2. 醸造者の管理が徹底されている
  3. 伝統的な製法を継承している

地域の特産品を原料にする、あるいは伝統的な製法を継承しているため、地域や醸造所ごとに特徴が出やすいことが人気の理由でもあります。
1994年4月の「酒税法改正」により、改正前は年間2,000キロリットル以上の生産・販売ができる企業でしかビールが作れなかったところ、法改正により年間60キロリットルでも可能となったことが、地ビールブーム、クラフトビールブームを後押ししました。クラフトビールには、「生産量が限られている」「そこでしか飲めない」「手造り感がある」といった希少性により、多くの方に愛されるようになりました。

ビールの材料となるのは、麦芽(モルト)、ホップ、酵母、水の4つ。スパイスやフルーツなどの副原料を組み合わせる場合もあり、この組み合わせ次第で、ビールの色や香り、味わいが決まると言われています。クラフトビールの醸造過程では、麦芽(モルト)を沸騰させ、麦汁だけがビールに使われます。言い換えると、使われない廃棄物が麦芽から生まれます。これが後述の「モルト粕」です。

ブームを背景に、現在クラフトビールの醸造所は日本各地に240箇所程あり、様々な種類のクラフトビールが造られていますが、多い醸造所ではひと月に2,000㎏ものモルト粕が排出されることも。このモルト粕がビール業界を悩ませていました。環境への負荷がかかるだけでなく、廃棄に費用もかかり、「コストカット(産業廃棄物の処理費用)」の観点からも関心を持たれていました。

2.本来廃棄されるモルト粕をアップサイクル、クラフトビールカードとは?

【記事】2121_2.jpg

画像引用:ペーパル社

2-1.クラフトビールカードが生まれたきっかけ

このような状況を打開するべく、異業種の企業がタッグを組み、新たな製品を生み出します。
モルト粕をアップサイクルして作られた「CRAFT BEER PAPER(以下、クラフトビールペーパー)」です。現在はクラフトビールペーパーに、「お元気ですかはがき」で使用している、パッケージなどにもおすすめの厚手の紙「クラフトビールカード」が加わり、展開されています。

複数のクラフトビール醸造所が集まる横浜の地で、夫婦二人で創業したkitafuku社は、横浜市SDGs認証制度“Y-SDGs” を取得したスタートアップ企業です。横浜におけるSDGsに関連する課題として、食品ロスが多いことに着目しました。「廃棄になる食材からクラフトペーパーをつくりたい」という想いを実現するため、明治23年に創業した奈良県の老舗紙卸問屋「ペーパル」社協力のもと、生産者や飲食店、大学などとの共創を通じた地域貢献を目指しさまざまな活動を行う株式会社横浜ビール(以下、横浜ビール)とタッグを組み、開発が始まりました。

2-2.クラフトビールペーパー、カードを生み出す技術は「職人技」

ビール会社から提供された廃棄になるモルト粕を、製紙会社で乾燥・粉砕をして再生紙の材料に溶かして混ぜ込み、そこから裁断や加工をすることでクラフトビールカードが出来上がります。
単純に使用するモルトの量を増やせば再利用されることになり、環境配慮につながるかというと、そうではありません。紙として使いやすいかどうか、紙であるからには印刷ができるかどうかにこだわり、再利用された後の製品としての価値を高められるようにすることで、結果として多く流通し、取り組みが広まることになります。

プロジェクトは、『使われないとやる意味がない』と考え、紙としての使いやすさを追及していきました。素材感を残しながらも印刷に使えるクオリティはどこまでの配合比率になるのかを研究し、(モルト粕の比率が)6%という配合に至りました。
紙に異素材を混ぜ込む技術自体が難しく、またこうした取り組みに参画する企業もそう多くないことが現状である中、歴史と技術を持ち合わせながらフードロス削減のために独自の商品を作り出して来たペーパル社の協力により、「6%の配合のクラフトビールペーパー」が生まれることになりました。
クラフトビールが職人技のビールであるように、クラフトビールペーパー、クラフトビールカードもまた職人技の紙であると言えます。

▶ペーパル社が取り組むフードロスペーパーの取り組みは以下の記事からご覧いただけます
伝統×サステナブル!「kome-kami(コメカミ)」に込めた想いと未来【独占インタビュー】

2-3.クラフトビールカード-FSとは

2-3.クラフトビールカード-FSとは

画像引用:ペーパル社

2021年6月にクラフトビールペーパーが生まれ、その後2022年2月に誕生した新たな再生紙が、「クラフトビールカード‐FS」です。「クラフトビールカード-FS」は丈夫で破れにくく、表面にほんのりモルト粕が残っていて、ビールの風合いを感じる味わい深い紙です。片面がツルツル、片面がざらざらしていて、ざらざらした面に印刷をするとオフセット印刷でも活版印刷のような滲みを出すことができ、手に取って眺めていたくなる紙です。コースターやショップカード、カレンダーなどに使用することがお勧めです。

「クラフトビールカード-FS」は、たびたび当ブログでもご紹介させていただいている、「FSCⓇ認証」の用紙でもあります。FSCⓇ認証とは、持続可能的に森林管理が行われた木材とその製品を識別するために、製品生産に関わるあらゆる組織に与えられる認証のことです。このFSCⓇのマークが入った製品を利用することで、私たち消費者は世界の森林保全を応援できる仕組みです。
用紙の品名の後にFSやCoCと記載があるものは、FSCⓇ認証紙です。環境に配慮した用紙を検討される際のポイントにしていただければと思います。

3.まとめ

これまで廃棄費用をかけて処分されていたモルト粕が、異業種のコラボレーションと職人技によって、新たな価値を持つ紙として生まれ変わる。
「クラフトビールペーパー」「クラフトビールカード‐FS」は、アップサイクルという考え方を、日常のコミュニケーションツールとして自然に取り入れられる素材です。

環境配慮やSDGsへの取り組みが求められる一方で、「何から始めればいいかわからない」「取り組みが伝わらない」と悩む企業も少なくありません。
だからこそ、紙・印刷物といった“手に取れる制作物”は、想いや姿勢を伝える有効な手段になります。

ホープンでは、今回ご紹介した「クラフトビールカード‐FS」をはじめ、再生紙・FSC®認証紙など環境に配慮した用紙を活用した制作物の企画・制作も承っています。

  • ノベルティやDM、カード、パンフレット

  • セミナー・研修用の配布ツール

  • 企業ブランディングや広報ツール

など、用途や目的に合わせた最適な紙選びから、デザイン・印刷までワンストップでご提案が可能です。
再生紙を活用したブランディングのための伝わるコンテンツ制作に関するご相談がありましたら、ホープンまでお気軽にご相談ください。

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▼参考サイト


当社はFSC® CoC認証を取得しています。当社のライセンス番号はFSC-C133621です。
We are certified to the FSC® CoC standard. Our license code is FSC-C133621.

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ホープンの企画・マーケティング部門が運営する、業務改善お役立ち情報サイト”BST”の編集チームです。
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